ダイアモンドヘッドについて

ここ二日間、ずっと部屋にこもりきりで書くことがない。
やっていることといえばニコニコ動画を見るか、料理をするか、家庭教師をするか、猫と戯れるか、寝るか、
あとスキューバダイビングの教科書を面倒だから読みたくないと悩むか、位だ。

それで終わりです、と書くのはさすがにためらわれたので、
3日前の夕方、2日前の早朝、ダイアモンドヘッドに訪れたので、その時のことを少しだけ話そうと思う。

ダイアモンドヘッドについて発見したことがある。
ハワイに居る間に、ダイアモンドヘッドで日の出・日の入りをそれぞれ一回は見ようと思っていたのだが、
どうやら日の入りを見ることは、原理上出来なさそうだ。
どういうことかというと、今ハワイは冬だ。
つまり日の出時間は夏よりも遅く、日の入時間は夏よりも早い。
現在の日の出時間は7時10分ごろ、日の入りはほぼ6時だ。
ダイアモンドヘッドは国立公園のようになっていて、厳密に入場者の出入り時刻が決まっている。
門は朝6時に開き、夜の6時に閉まる。しかも最終入場は4時半と決まっている。
門は飛び越えられるようなちゃちなものではなく、金網の3メートル以上もあるような大きなもので、
それが入口となるトンネルを塞ぐ。それが閉まったら、もう出入りは絶対無理、そんな感じだ。

すでにお分かりいただけたと思うが、もっとも日の入りが早い冬のこの時期であっても、
日の入りを見てから、門が閉まるまでにダイアモンドヘッドを出ることは難しい。
(くだりとは言え、どんだけ急いでも15〜20分は山頂から門まではかかると思う)
なので、日の入りは一年を通してダイアモンドヘッドでは見られそうにない。
(ハワイはサマータイムを採用していないようなのでなおさらだ)
そのことを知らず、3日前夕方5時過ぎにノコノコとダイアモンド・ヘッドに行ったものだから、
入り口の係の女性に「あんた何しに来たの?」という目で見られた。

悔しかったので、翌朝5時半に部屋を出て、6時ジャストにダイアモンドヘッドの入り口に到着し、
6時半には山頂に到着、風がビュウビュウ吹く中30分以上耐えてなんとか日の出を拝めた、という次第だ。
ここ2、3週間雨だ風だと天候が悪かったことを考えると日の出が眺められただけでも幸運だったと思う。

で、朝ダイアモンドヘッドを登ってみて気づいたことが幾つかある。
・星見の場所としてのダイアモンドヘッド
 ダイアモンドヘッド周辺はほぼ道路の明かりぐらいしか光源がなく、
 ライトを持って行かないと足元が結構おぼつかなくなる。
 裏を返せば、邪魔な光がほぼないので(ワイキキの街の灯はあるが)、星がめちゃくちゃ綺麗に見れる。
 山間部が近くに広がるため、そのあたりに雲は固まって出来ていたが、天頂部はほぼ快晴で星が抜群に綺麗だった。
 どれくらい綺麗に見えたかというと、オリオン座を探そうと思って、星がありすぎてどれがオリオン座だか、
 わからなかったくらいだ。(自分がただの間抜けだ、ともいえるが…)
 ほとんどの来訪者は車で入り口まで行き、山頂を目指すだけだったが、
 個人的にオススメだなと思ったのは、5時くらいから徒歩でダイアモンドヘッドを目指し、
 10〜15分程度を真っ暗な闇の中星を眺めて過ごし、ダイアモンドヘッドで朝日を眺めるというコースだ。
 これならかかる費用は1ドル(入場料)で済むし、夜と朝が楽しめて二度美味しい気がする。

・日の出を待つのは日本人ばかり
 日の出を見ることが観光ツアーに組み込まれているからだと思うが、
 山頂付近で日の出を待っていたのはほとんどが日本人もしくはアジア系の人たちで、それ以外の人種の人たちは
 本当に数える程度しかいなかった。
 山頂部には見晴らし台的な小さなスペースがあるのだが、6時半〜45分に混み具合のピークを迎え、
 それ以降は次第に減少していく。
 理由は日の出を見終わったからではなく、ただたんに寒かったからだと思う。
 『ハワイはいつでも夏、だから半袖で十分→山頂部、風が吹きまくりで超寒い、日の出とかいいから帰ろう』
 というパターンが何組も散見された。
 あと、日の出が何時だか把握していないのかな、という場合もあった。
 雲が多かったため、空が白み始めるといい感じで空にグラデーションがかかる。
 非常に綺麗だった。
 それを見て満足したのか、水平線の彼方は雲がかかっているように見えたためか、日の出時刻を前にして帰る人が続出。
 日の出時刻の10分前には山頂は結構ガラガラという奇妙な事態に。
 実際日の出はバッチリ見られたのだけれど、帰って行ってしまった人たちはバスの中でそのことを周りから言われて、
 どんな心境になるのかなぁと、趣味の悪いことを想像しながら下山した。


そんな日常。

それではまた明日。