ハワイでの日常、1/20(日)

朝からノースショアへ向かう。
9時にアラモアナ・センターのバス停前で、友達一人と落ちあい、
9時半に、バスに乗ってからはただひたすら北上。

乗ってすぐに、隣に座っていた韓国人の女性二人組に
「帰りのバスの時刻表を持っていませんか」と聞かれることはあったが、
それ以降はほぼほぼバスの中は静か。
多くの人達が、自分たちと同じくノースショアか、その手前のビーチを目的地としているようだった。

昨日は面白い話がいくつもいくつも飛び出し、いつになったら話が終わるんだと思った友達も
バスの中ではほぼ静かで、拍子抜けを食らった。
ただ窓の外を流れていく始めての景色を眺めながら、ぼ〜っとすること一時間以上。

海岸線が見え始めてから、その美しさにテンションが上がる。

このままノースショアへ行って、さて何をしようかと考えていたとき、
突然後部座席から女性の叫び声が上がった。
振り返るよりも先に、窓の外に走り去っていく青年たち。
振り向くと、あの韓国人女性の一人が転げるようにバスの後口から出て行き、
出てすぐの場所で滑ってコケたようだった。
もう一人の女性は先程の青年たちに追いすがるように遠くの海岸まで走っていく。
何が起きたのかと思っていたが、突如隣の彼が、
「ひったくりだ」と言ったため、状況が理解できた。

韓国人女性のカバンをバス停での降り際に、
先ほどの青年集団の一人が持ち去ろうとし、女性がそれに気づきカバンに手をかけ、
揉み合いになるようにしてバスから転げ出る。
結局はカバンは持ち去られ、それをもう一人の女性が追いかけていったということだろう。
バスの運転手も声に気が付き、青年たちの方を見ながら、電話をかけ始めた。
警察かバス会社のどちらかだろう。

ほどなくして、韓国人女性がカバンを持って帰ってきた。
走って追いかけていく間に、青年たちは諦めるかのように砂場にカバンを捨てていったそうな。
中身をもう一人の女性が確認したが、盗まれたものは何もなかったようで一安心。
ただ、ことが事なのでバスは発車するわけにも行かず、警察を待つことに。
20分ほどして警察が来て、現場での事情聴取が始まる。
他の乗客も協力して、事件の状況や犯人がどんな顔・格好をしていたのかをみんなで話し合う。
韓国人の女性の一人は幸いにも英語が堪能で、盗まれた方の女性と警察官との間をうまく取り持っていた。
その女性が何度も他の乗客に「せっかくの時間を自分たちのせいで無駄にしてしまって申し訳ない」的なことを
何度も言っているのを聞き、なんともやるせなくなった。
不注意はあったかもしれないが、間違いなく悪いのはその女性たちではないのは明らかだった。

そうこうしているうちに時間は経ち、一時間ほどして次のバスが来た。
残念なことにほぼ満員で立つしかなかったが、前のバスもこれくらい混んでいたら、
ひったくりも起きなかったのかもしれないなぁと思った。
先ほどの韓国女性たちとは対照的に、旅行客だと完全にわかる大きなマップを開きながら、
日本語で外国人にいつ降りればいいのかを聞くというスタイルの日本人グループが
全く問題なく目的地についているのを見たがため、なおさらそう思った。

バスはさらにさきに進み、ついにハレイワ地区へとついた。
これがノースショアかという荒い波をバスの上から眺めながら、賑わった地域を通過。
どこで降りるんだろうと思っていたら、めっちゃ寂れた街のはずれで降りることに。
「お腹すいた?なんか食べる?」となり、
本当に適当に目の前にあったカフェで食事。

オーガニック系のカフェでハンバーガーを食べたら、
パテが肉じゃなくてなんかコロッケっぽくてなんだろうなと思ったのだが、味は美味かった。

余談だがノースショアのマックはとてもかわいかったので写真をパシャリ。
多分あの可愛さは自分の写真からは伝わらない気がする。

で、昼食後は再びバスに揺られてワイキキへ。
朝9時に集合、16時前に解散。大体7時間のバスの旅。
お弁当さえ持参したら実質バス代5ドルですむのだが、
ほぼほぼオアフ島を一周出来ると考えると非常にお得なんじゃないかと思う。

そんな休日でした。